糖尿病内科
糖尿病内科の診療内容
当診療科では主に糖尿病を中心に、脂質異常や高血圧などの生活習慣病を中心に診療を行っております。
糖尿病治療の最大の目的は合併症の発症予防及び進行抑制をして、生活の質(QOL:quality of life)を維持することです。
経口血糖降下薬、様々なインスリン製剤・GLP-1受容体作動薬などを一人一人の病状やライフサイクル、ニーズにあわせて薬剤を選択、または組み合わせたりして良好な血糖コントロールに努めております。必要に応じて栄養士による栄養指導も行っております。
自己血糖測定が適応の方には日々の血糖変動を時系列的に把握し、治療に役立てられるように、持続血糖モニター(CGM)を用いることもあります。
健康診断・人間ドックなどで高血糖やHbA1Cが高いことが指摘された方には、外来にて75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)を施行しています。この検査ではブドウ糖の入った炭酸水を摂取していただき30分後、1時間後、2時間後まで採血を施行します。この検査では糖分を摂取後、血糖がどれくらい上昇するか・インスリン分泌能は問題ないか、などを判定します。
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糖尿病とは
糖尿病をひと言で表現しますと、“慢性的に血糖が高くなる病気”です。
炭水化物を摂取すると分解されてブドウ糖に変換されます。そして血糖値の上昇が感知されると膵臓からインスリンが分泌されます。インスリンはブドウ糖を細胞内にとりこんでエネルギーとして利用して血糖値を正常範囲内に保つ働きをしています。しかしインスリンの分泌量が不足していたり、インスリンの作用が弱いとブドウ糖がうまく利用されず血糖値が高い状態となります。長期にわたって高血糖が持続すると様々な合併症を引き起こす可能性があります。
糖尿病はいくつかの種類に分類されます。
・1型糖尿病
膵臓からインスリンがほとんどでなくなるため血糖が高くなります。
インスリンを注射で補う治療が必要になります。
・2型糖尿病
インスリンに対する抵抗性がついたり、インスリンの分泌能が低下することで血糖が高くなります。遺伝的要素や生活習慣が大きく影響していることがあります。
・妊娠糖尿病
今まで糖尿病の診断はされていなかったにもかかわらず妊娠中にはじめて診断された糖代謝異常です。もともと2型糖尿病になりやすい遺伝的要素があり、妊娠中のインスリン抵抗性が加わった際に発症します。
・そのほかの糖尿病
遺伝子異常・ステロイドなどの薬剤によるもの・肝臓や膵臓疾患などが原因で糖尿病を発症することもあります。
糖尿病の初期や血糖の上昇が軽度の場合には症状を自覚されないこともありますが、著明な高血糖や糖尿病が進行した状態になると下記のような症状を自覚されることもあります。当てはまる場合には一度受診されることをお勧めします。
・口渇(喉がかわく)→多飲(多量に水分摂取)→多尿(尿量が増える)のサイクル
・易疲労(疲れやすい)
・ダイエットしないのに急な体重減少がある など
糖尿病の血糖コントロールを評価するために、過去1~2か月の血糖値を反映するHbA1cの値が重要です。HbA1cは空腹時でも食後でも数値が変動することはありません。
血糖正常化を目指す場合にはHbA1cを6%未満にすることが目標になります。
合併症の発症や進展抑制ためにはHbA1cを7%未満にすることが目標値になります。
ただし高齢者では年齢やADL、低血糖のリスク、認知機能や併存疾患などを総合的に考慮して個人個人の目標を設定します。
神経障害・眼の網膜症・糖尿病性腎症が糖尿病の3大合併症です。
頭文字を取って『し・め・じ』と覚えます。
・神経障害
神経細胞に血液が届かなくなり手足の感覚が鈍ったりしびれたりします。
両手両足に左右対称に症状がでることが特徴です。
・目の網膜症
目の毛細血管が高血糖によりダメージを受け、視力障害を引き起こします。失明もありうる病気です。かなり進行しても症状がでにくいことがあり、突然見えなくなることもあります。眼科との連携が大切になります。
・糖尿病性腎症
腎臓の毛細血管が障害を受け老廃物を排泄する機能が低下します。
初期には目立った症状がなく、知らない間に進行していることもあります。腎機能障害がかなり進行すると血液透析の導入が必要になる場合もあります。
定期受診で腎機能の評価をしていくことが大事になります。
上記3大合併症のほか、閉塞性動脈硬化症・脳梗塞・狭心症・心筋梗塞・歯周病・白癬なども糖尿病の合併症といえます。
また、血糖が著しく高い場合には糖尿病ケトアシドーシス(DKA)や高血糖高浸透圧症候群(HHS)のような生命の危機を及ぼすようリスクもあります。
糖尿病は自覚症状がないままに気づかない間に進行してしまう可能性があるため、とてもこわい病気ではありますが、治療を継続して良好なコントロールが得られれば、上手につきあっていけるものでもあります。
何か不安なことなどがございましたらお気軽にご相談ください。
皆様の健康を守っていけるよう努力してまいります。
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