消化器内科

内視鏡や超音波検査を用いたきめ細やかな検査で病気の早期発見に努めます

消化器内科は、消化管(食道、胃、十二指腸、大腸など)、肝臓、胆のう、膵臓などに関係する疾患の診断や治療を行います。消化器疾患は、胃や胸の痛み、胸やけ、胃もたれ、膨満感、食欲不振、おう吐、腹痛、便秘、下痢、下血などさまざまな症状があります。当クリニックでは症状をお伺いしながら、問診・視診・触診などによって原因を特定していきます。また、症状を詳しく調べるための血液検査、超音波検査、X線検査、MRI(MRCP)、内視鏡検査、便潜血検査はクリニック内で実施が可能です。可能な場合はクリニック内で治療を行い、必要な場合には適切な提携の病院にご紹介いたします。また、当クリニックはピロリ菌検査も積極的に実施していますので、胃がんを予防したい、胃腸に違和感があるなど、ご心配な方はお気軽にご相談ください。

ピロリ菌除去について
  • 診療曜日・時間

    月・水・金曜日(9:00~9:40)、
    火曜日(9:00~9:40、第2・第4 14:00~17:00)、
    木曜日(9:00~12:00、14:00~17:00)

消化器内科は「お電話」にてご予約ください
外来診療 予約優先
03-3231-2071 電話受付:月~金(祝日除く)
9:00~12:30/14:00~17:30

消化器内科の主な症状

胃痛、胃もたれ、吐き気、胸焼け、便秘、下痢、腹痛、腹部膨満感、血便、下血など

具体的に、思い当たりませんか?

  • お腹がしくしく痛い、きりきり痛い、激痛がある
  • 急に下痢、嘔吐した
  • 食欲が低下している、食べてもすぐお腹が一杯になる
  • 胃がもたれる、胸やけする、つかえ感がある、げっぷが多い
  • 下痢が続く、便秘と下痢が繰り返し起こる、便秘が続く
  • 便に血がつく
  • 便潜血が陽性となった
  • 家族に胃がん・大腸がんなどの家族歴がある

消化器内科で診療する代表的な疾患

胃・十二指腸潰瘍

胃・十二指腸潰瘍とは、強力な酸性である胃酸によって、胃や十二指腸を保護している粘膜が傷つけられることで起きる疾患です。本来、胃は塩酸やペプシンなどの消化液を分泌して、食べ物の消化を行っています。この胃液が何らかの原因で、胃や十二指腸の組織を溶かしてしまう疾患が胃・十二指腸潰瘍です。ヘリコバクター・ピロリ菌や鎮痛剤の使用、強いストレスなども胃・十二指腸潰瘍の原因となります。
代表的な症状は「みぞおちの痛み」です。胃潰瘍の場合は、食事中から食後に起こることが多く、十二指腸潰瘍の場合は、空腹時、特に早朝に痛むことが多いです。胸やけ、胃もたれ、吐き気、嘔吐、食欲不振を伴うこともありますが、自覚症状が全く無い人もいます。胃・十二指腸潰瘍はピロリ菌による炎症が潰瘍の発症と深く関わっています。一部の胃潰瘍はがんにともなってできることがあります。潰瘍の原因となるピロリ菌は放置をしておくと胃がんの発症リスクが上がるため、専門医による適切な治療が必要です。胃潰瘍・十二指腸潰瘍の症状に当てはまる方は、まずは一度ご相談ください。

ピロリ菌除去について
急性胃炎・慢性胃炎

急性胃炎とは、胃の粘膜に急性の炎症を起こしている状態のことです。胃の不快感やみぞおちの痛み、吐き気や食欲低下だけでなく、場合によっては吐血や黒色便などを伴います。精神的・身体的なストレス、解熱鎮痛薬などの薬剤、アルコールや、食物アレルギーや食中毒、細菌感染、ウイルス感染などが原因として考えられます。症状に応じて胃酸を抑える薬や胃の粘膜を保護する薬を使用し、出血が強い場合は、内視鏡で止血を行うこともあります。

急性胃炎とは異なり、胃の粘膜に慢性的な炎症を起こしている状態を慢性胃炎といいます。無症状の方も多いですが、空腹時の胸焼け、胃もたれ、膨満感、食欲不振などの症状が出る方もいます。慢性胃炎の代表は萎縮性胃炎で、ほとんどの場合、ピロリ菌に感染していることが原因ですが、胃もたれや膨満感といった症状は誰にでも当てはまるため、健康診断や人間ドックで初めて見つかることもあります。治療としては、ピロリ菌の除菌治療を行うことで、改善につなげていきます。慢性胃炎はできるだけ早期にしっかり治療を受けることが重要です。

ピロリ菌除去について
逆流性食道炎

逆流性食道炎とは胃酸が食道に逆流し、胃と食道のつなぎ目の部分に炎症が起きている状態です。胃酸が胃から食道に逆流してくることで胸やけになり、逆流が咽まで達してくると、咽の違和感や咳も出てきます。また胃酸が分泌過多になっていることが多く、胃痛や胃もたれ、げっぷもよく見られる症状です。喫煙や飲酒など食道がんを発症しやすい生活習慣がある場合、胸やけなどの症状があったら特に注意が必要です。
定期的な胃内視鏡検査の普及や検査機器の進歩により、食道がんの早期発見例は増えてきており、日常生活に大きな影響を与えない内視鏡による切除を受けるケースも増加しています。食道がんを早期発見して適切に治療するためにも、なんらかの症状があったら、ぜひお気軽にご相談ください。

食道がん・胃がん・大腸がん(大腸ポリープ)

食道・胃・大腸などの消化管のがんに対する精密検査は内視鏡検査です。消化管のがんは早期ではほとんど自覚症状がみられませんので、自覚症状がなくても検査を受けることが勧められます。特にこれらのがんの家族歴がある方は、その状況により若い時期から内視鏡検査をお勧めいたします。また、慢性炎症はがん発生の原因となるので、食道炎・萎縮(いしゅく)性胃炎・炎症性腸疾患の方などでは定期的な内視鏡検査がすすめられます。萎縮性胃炎の原因としてはヘリコバクター・ピロリ菌の感染によるものが多く、ピロリ菌の除菌が成功した方でも胃がんの発生がみられることから、ピロリ菌感染歴がある方では少なくとも毎年の内視鏡検査が勧められます。喫煙者や飲酒をするとすぐに顔が赤くなる方は食道がんのリスクが高いとされていますので、やはり内視鏡検査が勧められます。大腸ポリープ(特に腺腫や鋸歯状病変といわれるタイプのポリープ)は大腸がんの前がん病変であり、内視鏡で切除することで大腸がんの予防が可能です。このようなポリープができる方は切除した後もまた新たにポリープができる可能性が高いため定期的な下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)が勧められます。

ピロリ菌除去について

当クリニックでは、痛みの少ない内視鏡検査を目指しています

内視鏡検査は「苦しそう」「怖い」というイメージがあるかもしれません。そのために検査をためらわれる方も多いのですが、当クリニックでは消化器内視鏡専門医が、患者様の状況や、鎮静のご希望などをお伺いし、できるだけ苦痛を少なくして検査を受けていただいております。

上部消化管内視鏡(胃カメラ)検査について

消化器疾患の症状は、吐き気や胸やけなど類似している症状の場合正確な診断を行うためには、上部消化管内視鏡(胃カメラ)検査が必要となります。また自覚症状が特にない方でも、定期的に上部消化管内視鏡(胃カメラ)検査を受けていただくことで、初期の胃がん・食道がんなどの微細な病変の早期発見を目指します。

経口内視鏡と経鼻内視鏡
胃内視鏡(胃カメラ)検査には口からカメラを挿入する経口内視鏡と、鼻から挿入する経鼻内視鏡があります。経鼻内視鏡は、検査中に医師との会話が可能です。検査後すぐにお仕事を開始することも可能ですので、お忙しい方も気軽に受けていただくことができます。初めて検査を受ける方、以前に経口で苦しい思いをされた方には経鼻がおすすめできます。

経口内視鏡(胃カメラ)は、鎮静剤使用可能です。眠ったような状態でリラックスして検査を受けられるため、痛みが苦手な方におすすめです。
※当日はお車等の運転は厳禁です。検査後、リカバリールームにて約1時間休憩していただきます。

下部消化管内視鏡(大腸カメラ)検査について

下部消化管内視鏡(大腸カメラ)検査は検査前に下剤を飲んで腸をきれいにしておき、肛門から内視鏡を入れて大腸内を観察するという検査です。大腸がんを早期に発見でき、炎症やポリープなど様々な大腸疾患を適切に診断することができます。また大腸ポリープが見つかった際には、大きさや個数にもよりますが、その場でポリープ切除することも可能です。便秘や下痢でお困りな方、血便が出てご心配な方、原因のはっきりしない腹痛で困っている方、人間ドックや健診の便潜血検査で精密検査が必要とされた方や、ご家族に大腸がんの家族歴がある方は、ぜひ当クリニックへご相談ください。
検査は消化器内視鏡専門医が行い、可能なかぎり患者様が苦しくないよう、丁寧に検査するよう日々努めております。不安な方には、眠ったような状態でリラックスして検査を受けられる鎮静剤を使った検査にも対応しています。
※当日はお車等の運転は厳禁です。検査後、リカバリールームにて約1時間休憩していただきます。

消化器内科は「お電話」にてご予約ください
外来診療 予約優先
03-3231-2071 電話受付:月~金(祝日除く)
9:00~12:30/14:00~17:30
       

担当医のご紹介

畑 啓介 医師
日本橋室町三井タワー ミッドタウンクリニック院長
東京大学医学部 非常勤講師


【専門領域】
消化器内科・外科全般

【メッセージ】
消化器内科は、口から肛門まで、食べ物を口に入れてから排泄されるまでの食道や胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門と、それに連なっている肝臓や膵臓など、幅広い臓器の病気を見つけ、必要な治療を専門的に行います。
私たちは、毎日食事をおこない、胃腸で消化し体内に取り込み、必要な栄養分を吸収することで元気に暮らすことができます。この重要な役割に悪影響が生じ、胃や腸に痛みや異変を覚えたときは、消化器系に何らかの病気が潜んでいる可能性があります。当クリニックでは、消化器疾患全般に対応いたしますので、腹痛や嘔吐・下痢、便秘など「いつもと様子がおかしいな?」と感じた際にはお気軽にご相談ください。また、症状のない方も健診や人間ドックなどで定期的に消化器の検査を受けることをお勧めいたします。


【プロフィール】
1996年 東京大学医学部卒業
2005年 東京大学医学部博士課程修了
内閣府宮内庁 侍従職元侍医
東京大学医学部附属病院腫瘍外科・がんプロフェッショナル養成プラン 元特任講師

【認定資格】
日本外科学会 外科専門医
日本大腸肛門病学会 大腸肛門病専門医・指導医
日本消化器病学会 消化器病専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医・指導医・関東支部評議員
日本消化管学会 胃腸科専門医
日本人間ドック学会 認定医