• TOP
  • コラム
  • どう違う?CTとMRIの違いをわかりやすく解説!

コラム

2021.08.10
人間ドック・健診 外来診療

どう違う?CTとMRIの違いをわかりやすく解説!

皆さんはCTとMRIの違いをご存知でしょうか。
どちらも大きな筒の中に寝た状態で入る検査で装置の見た目が非常に似ているため、その違いがわからない方も多いと思います。(写真は左がCT・右がMRIです)
最近では人間ドックや健診にCTやMRIを使用する医療機関も多く、当クリニックでもCT・MRI検査を選択いただくことが可能です。今回は、MRIとCTの違いについてご説明いたします。

CT

CTとは、(Computed Tomography:コンピュータ断層診断装置)の略で、X線を利用して体内の状態を断面像として描写する検査です。

MRI

MRIとは、(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断装置)の略で、強い磁石と電波を利用して体内の状態を断面像として描写する検査です。

それぞれの違いを表にまとめました。

CT MRI
放射線(X線)を利用した検査 磁場と電波を利用した検査
検査時間が比較的短い
(1部位:10分程度)
検査時間が比較的長い
(1部位:20分~1時間程度)

【長所】

・騒音、閉塞感が少ない
・骨、肺の内部構造などが明確に描出される
・体内に金属が入っていても撮影できる
※ペースメーカ・ICDは機種によって撮影できません

【長所】

・放射線による被ばくがない
・軟部組織構造の描出に優れている
・骨によるアーチファクトが少ない
・造影剤を使用せずに血管の走行を描出できる

【短所】

・放射線による被ばくがある
・MRIに比べて軟部組織の変化がわかりにくい
・骨に囲まれている部位はアーチファクト(画像の乱れ)が出やすい

【短所】

・装置が狭い
・騒音が発生する
・動きに弱い
・骨などの石灰化層の情報が得にくい
・磁気に反応する金属などが体内にある場合、検査を受けられないことがある

CTは比較的動きに強く空気や石灰化の描写が得意な検査です。特に心臓やその周りにある肺、血管の石灰化の診断に有用です。また、一度に広範囲の撮影が可能な検査です。

一方、MRIは骨のアーチファクトを生じやすい頭部(脳動脈・脳実質)の検査や脊椎、四肢などの関節軟部組織の描出を得意としています。

CTとMRIどちらで検査をするのが良いの?

それぞれ得意・不得意があるためどちらの検査が優れているということはありません。どの検査が最適なのかは、部位や症状・病状・既往などによって変わってきます。当クリニックの外来診療では患者様の症状をお伺いし、医師の相談のもと患者様に適した検査をご提案いたします。

一方、人間ドックや健診でCTやMRIの検査をご希望の際は、ご希望の部位がどちらの検査に適しているのかをご確認いただくと良いでしょう。人間ドックや健康診断のオプションでは以下の検査を選択いただくことが可能です。(※人間ドックのコースに一部含まれているものもございます)

CT

頭部CT:
脳の断面像を撮影します。
頭蓋骨の形状や古い脳梗塞の診断、脳出血の診断に有用です。
胸部CT:
肺・縦隔の断面像を撮影します。
胸部X線検査には写らない早期の小さな肺がんや炎症の発見に有用です。
また、胸部大動脈の状態や心臓血管の石灰化の観察ができます。
上腹部CT:
上腹部の断面像を撮影します。
主に肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓の病変の発見に有用です。
上腹部~下腹部CT:
上腹部に加え、骨盤内臓器の断面像を撮影します。
大腸や膀胱、男性は前立腺、女性では子宮や卵巣の病変の発見に有用です。
内蔵脂肪CT:
腹部内臓脂肪と皮下脂肪の面積を測定します。
お腹周りが気になる方、脂質、血糖値、血圧に不安がある方におすすめです。

MRI

頭部MRI/MRA:
脳の断面および脳血管を撮像します。
脳梗塞(無症候性)、脳腫瘍、脳動脈瘤の発見に有用です。
下腹部MRI:
男性は前立腺と膀胱、女性は子宮・卵巣・膀胱を撮像します。
前立腺肥大や前立腺がん、子宮筋腫・卵巣嚢腫の発見に有用です。

CTやMRIは血液検査などに比べると検査を受ける機会はそう多くありません。初めて検査を受ける場合、どうしたら良いのかわからないという方がほとんどです。不安や疑問がございましたら、いつでも当クリニックへご相談ください。

監修者プロフィール

日本橋室町三井タワー ミッドタウンクリニック
放射線技師 酒井千尋

コラム一覧へ
このコラムについて

当ページに掲載されている情報は、開示日及び発表日当時の情報です。
現在行われているサービスや最新情報とは異なる場合がございますので、予めご了承ください。