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コラム

2020.06.04
健康

感染を防ぐ、洗面台スペースでの正しいお作法

感染予防のために、手洗い、うがいなど今まで以上に気を付け、職場などでトイレの洗面スペースを使う回数が増えたのではないでしょうか。ランチ後の歯磨きが習慣になっている人も多いことと思います。

しかし、多くの人が利用するトイレの洗面スペースでは、よかれと思ってやっている手洗いや歯磨きも、かえって感染のリスクを上げてしまうことになるかも知れません。 ここでは、職場など洗面スペースでの正しいお作法をご紹介します。

手洗い後、素手で蛇口を止めるのはNG.

例えば、手を洗ったあと、そのまま濡れた素手で蛇口を止める人がほとんどだと思います。でも、色々な人が触る蛇口には実はウイルスや細菌が無数についている可能性があるのです。

手を綺麗に洗った後は、すぐに素手で蛇口を止めず、先にペーパータオルで手を拭いてから、ペーパータオルで手を覆った状態で、直接蛇口に触れずに水を止めるのがおすすめです。節水の観点では怒られそうですが、いかに素早い身のこなしで蛇口を止められ、スムーズな感染予防ができるか、日々鍛錬するのもよいでしょう。

歯磨き中は静粛に

また、ランチの後の歯磨きタイムも要注意。女子トイレで数人、おしゃべりしながら歯磨きするのは楽しいものです。しかし、歯磨き中はウイルスや細菌を含んだ唾液、分泌物といった飛沫が飛び放題。知らぬうちに感染の温床になってしまうこともあるのです。歯磨きはできるだけトイレが空いている時を狙うのはもちろん、窓がある場合は開けて換気しましょう。隣の人との距離をあけ、鏡のほうだけを見て、おしゃべりはしばし我慢。ひたすら歯を磨くことに集中します。

口をゆすぐときも気は抜けません。高所から豪快に水分を吐き出すのは、まわりから迷惑がられて無神経な人だと思われてしまいますし、感染予防の観点からも避けたいものです。水を吐き出すときには、静かにそっと吐き出すのがマナーです。

ここまで紹介したことは、手洗い、歯磨きの時のほんの小さな心がけですが、みんなが同じように徹底すれば、感染拡大の一助になり得ます。風邪やインフルエンザなど感染症が流行している時期も、まわりを思いやる気持ちを忘れずに、健やかに乗り越えましょう。

 

記事監修:東京ミッドタウンデンタルクリニック 歯科医師 大西孝宣

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