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コラム

2020.07.21
健康 人間ドック・健診

あなたの脂肪はどちらのタイプ?内蔵脂肪と皮下脂肪の違い知っていますか?

健康管理をする上で、気になるのは体重や体脂肪という人は多いのではないでしょうか。体脂肪とは人の体についている脂肪の総称ですが、皮下脂肪と内臓脂肪の二つに分けることができます。今回は、それぞれの違いについて簡単にお伝えします。

知っていますか?内臓脂肪・皮下脂肪の違い

内臓脂肪

内臓脂肪は主に腸の周りにつく脂肪で、体の外からは見ることができません。内臓脂肪が増えると「りんご体型」になります。これには男性ホルモンの「テストステロン」がかかわります。テストステロンはエネルギー消費を内臓脂肪は蓄積したまま放っておくと、動脈硬化につながり、脳梗塞や心筋梗塞などの血管病を引き起こすリスク高まります。

皮下脂肪

皮下脂肪は、お腹の皮膚の下につく脂肪で、皮膚の上から指でつまめる脂肪で、皮下脂肪が増えると「西洋なし体型」になります。皮下脂肪は、保温による体温調整の働きがあり、増えると腰や膝に負担がかかりますが、病気には直結しません。女性は皮下脂肪が多く、男性は内臓脂肪がつきやすいという特徴があります。これには女性ホルモンの「エストロゲン」が大きくかかわります。エストロゲンは、脂肪細胞を小さくし、脂肪の燃焼を促進する働きがあり、不足すると脂肪が蓄えやすくなります。年齢とともにエストロゲンが減少すると皮下脂肪よりも内臓脂肪がつきやすくなるため要注意です。

内臓脂肪も皮下脂肪どちらもともに減らすには、バランスのとれた食事と適度な運動が基本ですが、食事では高たんぱく質・低糖質を意識すると良いでしょう。また、脂肪の燃焼には有酸素運動とともにレジスタンス運動が有効です。
レジスタンス運動とは聞き慣れない言葉かもしれませんが、スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操などの標的とする筋肉に抵抗(レジスタンス)をかける動作を繰り返しておこなう運動です。10-15回程度の回数を反復し、それを1-3セット無理のない範囲で行うと良いでしょう。

自分の体を理解して、健康管理に役立てましょう

さきにお伝えしたように、内臓脂肪は蓄積したまま放っておくと、動脈硬化につながり、脳梗塞や心筋梗塞などの血管病を引き起こすリスク高まりますので、早めにしっかりとした対策をとることが重要です。

内臓脂肪型肥満の目安として、メタボリックシンドロームの診断基準にも使われるウエスト周囲経(おへその位置での腹囲)があります。健康診断で測ったことがある方も多いのではないでしょうか。男性なら85cm、女性なら90cmを超えると内臓脂肪が蓄積しているとされています。

肥満が気になる方は、まず、BMI(体重をメートル表示の身長の二乗で割る)を25未満にしましょう。しかし、BMIが25未満でも腹囲がそれぞれ85cm、90cm以上であれば、内臓脂肪型肥満の「隠れ肥満」です。一方、BMIが25以上の肥満でも、腹囲が85cm、90cm未満であれば、皮下脂肪型肥満の「見かけ肥満」となります。

また、確実に内臓脂肪を測定するには、CT検査で断面像を撮影するのがおすすめです。
おへそレベルでのCT撮影により内臓脂肪、皮下脂肪のつき具合を知ることができます。内臓脂肪面積100cm2以上が内臓脂肪型肥満の目安です。正確な数値を知ることで、健康管理や生活改善のきっかけ作りにとても役立ちます。

日本橋室町三井タワー ミッドタウンクリニックでは、内臓脂肪CT検査を実施しています。人間ドック※や健康診断のオプションにもおつけできますので、ぜひお気軽にご相談ください。
「ミッドタウンドック[特別コース] 」には内臓脂肪CT検査が含まれています。

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監修者プロフィール

山門 實 医師
医療法人社団ミッドタウンクリニック 元顧問
日本橋室町三井タワー ミッドタウンクリニック 元常任顧問
三井記念病院総合健診センター 特任顧問

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