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2020.06.11
健康

平熱が37度。これってダメなの?

体温を測ってみたら37度。もしかして風邪…?

37度というと、平熱にしては高めと感じる方が多いかもしれません。かつてはよく家庭でも利用されていた水銀体温計に表示されている37度のメモリが赤文字であったため、「37度=発熱」という印象が根付いているのかもしれません。このように、体温が37度を超すと「発熱」とみなしたり、普段から体温が37度だと、何かしら体調に異変をきたしているのでは?と不安に感じたりする人もいるようです。

日本人の平均体温は36.89度

実は、日本人の平均体温は36.89度±0.34度と言われています。驚くことに、37度は日本人の平均的な体温の範囲に入っているのです。そのため、37度の平熱の人がいても決しておかしくはないのです。 しかし、平熱が37度の人がいる一方で、同じ37度の体温でも「発熱」と捉え、実際に体調がすぐれないと感じる人がいるのはなぜなのでしょうか?

※出典:田坂定孝ほか、健常日本人腋窩温の統計値について、日新医学、44-12(1957),635-638

平熱にも個人差がある

それは、身長や体重に個人差があるように、平熱にも個人差があるためです。平均体温は36.89度であるものの、実際には平熱が35度台の人から37度台の人までかなりの幅があります。 平熱が人それぞれなのですから、人によって発熱の基準も異なるというわけです。平熱が35度台の人にとっては、37度の体温であれば平熱より明らかに高く、発熱している状態と判断できるでしょう。 体調の変化に気づくためには日頃から自分の平熱を把握しておくことが重要です。

年齢によっても変化する体温

人によって個人差のある体温。しかし、同じ人であっても、一生涯同じ平熱ではない、という点にも注意が必要です。歳を重ねるごとに、体温も変化していくのです。 乳幼児は一般的に体温が高い傾向にあり、小学生、中学生に向かうにつれ、体温が落ち着いていくといわれています。特に生まれたばかりの赤ちゃんは体温が高めです。 一方、高齢になると、体温は低下する傾向があります。

このように年齢によっても平熱は大きく異なるのです。ですから、一昔前に測った平熱が37度であっても、歳を重ねた今、その値より低下している可能性も。「37度なら平熱だから平気」と思えたのは過去の話。実際は、「発熱」している状態かもしれません。 健康状態をチェックする一つの指標として活用していくためにも、できるかぎり正確な平熱を把握しておきたいもの。平熱はライフステージの移り変わりとともに変化することを踏まえ、“今の自分”の平熱を把握するために、調子のよいときに測り直すことをおすすめします。

※ 巷野ほか,健康小児の体温の研究,厚生省小児保健環境研究班,1979

平熱を把握して健康管理に活かしましょう

「37度だから発熱」と一概に判断できないからこそ、個人個人がきちんと平熱を把握しておくことが健康管理において重要になります。ぜひ平熱を測り直してみて、身近で手軽な健康チェック法である検温を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

監修者プロフィール

反頭 裕一郎 (たんどう ゆういちろう)医師
日本橋室町三井タワー ミッドタウンクリニック 副院長

[経歴]
2001年山梨医科大学医学部卒業
ミッドタウンクリニック トラストクリニック等々力 元副院長
トラストクリニック 元非常勤医師
大月市立中央病院 元副理事長・元副院長

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